長野県信濃町の野尻湖遺跡の発掘は1962年に始まり今年で第18次発掘になります。
4万年〜5万年前に住んでいたと云われる野尻湖の人達がナウマン象やオオツノジカの
狩猟解体をした痕跡を沢山集め野尻湖キルサイトの様子を明らかにしようとするものです。
そのために遺物が地層の中にどの様な角度で入っているか どの様なまとまりがあるのか
観察しながら掘り進める事が大切です。 また種子や昆虫なども出土していますので
今後調査が進めば当時の自然環境も含め詳しく再現出来るという説明でした。
発掘に参加してナウマン象の骨片、切歯片など7枚の化石発見証を頂くことが出来た。
発掘にあたって戸隠化石博物館と野尻湖ナウマン象博物館で勉強会が行われ
その中で製作した竹べらが発掘作業で活躍出来ました。水分を多く含んだ砂を
竹べらの刃を立てて剥ぐ様にそっと手前に引くと、こつんという当たりがあり
そこからナウマン象の骨片が現れたときはとても感動しました。
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