2012.8月 27日 朝礼より
平成24年 8月 20日。ジャーナリストの山本 美香さんが
シリアの内戦を取材中、政府軍の銃撃により殺害されました。
彼女の勇気ある生き様に畏敬の念を抱くとともに、心からご冥福を祈ります。
実際、その激しい銃撃(と思われる様子)は多くのメディア媒体から流されました。
死と隣り合わせ。1秒後には死ぬかもしれないという異常な緊張感。
その中にあって、市民は普通に暮らしているという現実。
それは、平和というぬるま湯に浸かった自分達にとっては、実際に映像を介してでしか
想像することが出来ない衝撃でした。
シリアでの反政府運動(内戦)は、日本でいえば江戸幕府側と維新派の戦争に通ずるものがあるかもしれません。
さらに遡るなら、家康 対 光成の関ヶ原の戦いも然り。その当時に、もしも国連があったとすれば
まさにそれだったのではないでしょうか。
ただ、この内戦に対する世界の見解は、微妙な温度差こそあれ、結局国の中での戦いにすぎないのだというのが大凡のようです。
中国は、内政干渉を他国にはしない代わりに、自国の内政干渉もしなさんな という主張。
アメリカは、過去にフセインとの戦いが長期化したことや、大統領選挙も控えている、縄張りの範囲外である
などの理由から積極的な行動には転じていない様子。
日本に至っては、国軍が無いため、発言権もなければ何か手助けすることもできない。
一番被害を被っているのはそこに住む一般市民だけであるという事実のみ。
山本さんは、国のあり方。そして悲しいかな 今の現状を伝えたかったのでは。
戦争という辛辣な現実に真っ向から向き合い、突きつけたかったのではないか・・・・。
山本さんが取材した映像は幾重にも課題を投げかけて、まさに無常をあらわしていました。