□ 1_the first conclusion □ (2)
体中に、託弥の跡を付けられる。肩、胸、脇腹、内腿…託弥の唇がたどっていく。そのたび、俺の身体は反応して震えた。
唇で触れてないところはどこもないくらい、全身にキスされて、最後に託弥は、もうぱつんぱつんに張り詰めた俺のモノを口に含んだ。
「…あ…あぁ…」
舌先をからめながら、唇はしごき立てていく。
「たくやぁ…」
甘えた声がもれてしまう。頭の中が朦朧としてきた。
「もう…イキたい?」
託弥が上目遣いに俺を見ながら言った。俺は張子の人形みたいにこくこくとうなずいた。それを合図に、託弥は激しくディープスロートを始めた。
「んっ…あ…あ…」
ぐっと吸い込まれて、俺は我慢できず託弥の口の中に放った。
託弥は一瞬うつむいたけど、口元を手の甲で拭いながら顔を上げた。
「…飲んだ?」
ぼうっとしながら思わず訊いたけど、託弥はそれには答えず、身体を起こすと俺の両脚を抱え上げた。そうして後ろの方に指を這わせる。
「…あっ…」
イッたばかりなのに、身体はすぐ反応してしまう。そんな俺の姿を、託弥は何も言わずじっと見ている。
「…なんだよ…見んなよ…」
顔を腕で覆って視線をかわす。でもまだ託弥が見ているのを感じて、俺は顔が熱くなった。
「…ひばり…」
託弥の声がかすれてる。
「…俺だけだよな?ひばりがそんな顔すんのは。」
泣きそうに、祈るように、託弥は俺の中に指を差し入れながら言う。
「…誰も…ひばりの心まで奪うことは…できない…」
「…託弥…?」
「俺だけだよな?」
うつむいた託弥の目尻に涙が溜まっていた。
独占欲…という言葉が頭の中に浮かぶ。
「そんなこと…分かってるだろ…」
俺は託弥の手首を掴んだ。
「早く…入って来いよ…」
俺が言うのと同時に、託弥は自分のモノを俺に突き立てた。そのまま、ゆっくり奥まで進んでくる。
「…ううっ…は…あ…」
硬くてずしりと重い感覚が腹の中をいっぱいにする。
「ひばり…」
俺の脚を抱えたまま、託弥は押さえ付けるように腰を回した。
「あっ…あ…あぁっ、」
欲しいところをゆっくりこすられて、俺は頭の中が真っ白になった。
「ひばり…動いていい…?」
「…ん…」
うなずくと、託弥は今度は急に激しく突き上げてきた。抑えていた気持ちごとぶつけるように。俺をどこにも逃がさないように拘束するかのように。
「ひばり…ひばり…っ…」
余裕なく歪んだ表情(かお)で、何度も何度も俺の名を呼ぶ。その唇が、声にならない言葉をこぼした。
…愛してる…
それに気付いたとき、俺の胸の奥の深いところで何かがはじけた。
こんなにも俺を求めてる。愛おしくて狂おしくて、俺は託弥の腕をぎゅうっと握った。託弥は顔を上げて、また俺をじっと見た。
「…も…我慢できな…」
「…うん…」
「ゴム…付けてない…」
「…いいから…」
そのまま、託弥は俺の中に放った。腹の中が温かくじんわりする。
託弥は俺の中、深いところにとどまったまま、俺のモノを両手で握ってこすりはじめた。
「…あ…託弥…っ…」
「今…中がきゅってなった…」
「バカ…」
でも、されるがまま、俺は託弥の手に包まれたまま、また放った。
託弥は濡れた自分の手のひらをじっと見て、その指の又をぺろっと舐めた。
「テメー、やめろよっ」
俺は枕元に置いてあったティッシュを箱ごと託弥に差し出した。
託弥は素直にティッシュで手を拭うと、まだ俺の中に入ったままだった自分のモノを静かに引き抜いた。腹の中がぞろっとする。
「あ…出てきてる…」
ティッシュを俺の尻に慌てて押し付けるのがおかしくて、俺は思わず噴き出した。
託弥は不思議そうな顔で俺を見返している。
「なんで笑うんだよ…」
俺は身体を起こして、託弥の頭をぎゅうっと抱きしめた。
「託弥…」
髪の中に指を差し入れて、俺はささやいた。
「ホントにテメーは可愛いよ…」
そうして頬に手を当てて、顔を仰向かせると、額をこつん、と付けた。
「絶対…絶対、離さねえぞ。」
託弥が俺の腰に腕を回す。そのまま唇を合わせて、深くキスした。
結局そのままふたりして爆睡してしまい、目が覚めてからもだらだらとベッドで過ごしたり、コンビニで買ってきたものを飲み食いしたり、またどちらからともなくつながったり、のんびりしてたら夜の9時になっていた。
もう今日はこのままここに泊まることにして、市街地方面には明日行ってみることになった。
「あのさ…」
ベッドの中、仰向けに横になって手をつないで、うつらうつらしかけていた俺を託弥の声が引き止める。
「欲しいものがあるんだけど…姫にもらった金で買ってもいい?」
「何?」
「車と携帯。」
寝返りを打つように俺に向き直って、託弥は言った。
「車って言っても動けばいいから、中古で30万くらいあれば買えると思う。携帯は…ひばりも持ってた方がいいだろ?だからふたり分。」
「あーいうのって、買うときに住民票とか必要なんじゃねえの。」
「俺の住民票使えばいい。コンビニのコピー機で出せるし。運転免許証もあるから、携帯はそれで大丈夫だと思う。」
こういう…ちゃんとした手続きみたいなこと、俺、何ひとつやったことがない。
免許証どころか、健康保険証とかも持ってたこともない。
今まで、どんだけ世間からずれた生活をしてたかって、こういうことでバレちまうな。
つと黙り込んだ俺の反応を、託弥はダメだと受け取ったみたいで、ちょっと困ったような顔になった。
「どうしてもってことじゃないけどさ…」
「いいよ。すきなの買えよ。」
俺は小さく微笑いかけた。
「そういう手続きとか、俺全然分かんねえからさ。託弥、自分でできるならやってくれ。」
「…手続きはやるけど、ひばりの気に入ったの買いたい。」
ふたりのだから、と託弥は口の中だけでつぶやいた。そういう気持ちが俺には嬉しい。
「ありがとな。」
布団の中でつないだ手をきゅっと握る。それに呼応するように、託弥は俺の肩を引き寄せた。俺も、託弥の腕の中にもぐり込みながら、その背中に手を回した。
「仕事も探さないとな…明日コンビニで無料の求人誌もらってきて見てみようぜ。」
俺が言うと、託弥もうん、とうなずいた。
そうして、そのままこつんと額をくっつけて、俺たちは眠った。
to be continue…
2_the second conclusion へ
the exclusive forceに戻る
もくじに戻る