熊 野 神 社 の ケ ヤ キ (東御-とうみ-市 中屋敷)

 国道18号線沿いの滋野小学校北方、西中屋敷にあったケヤキで、『中屋敷村の明神の森に欅(けやき)の大木あり、太さ十二抱えあり、近国にての大樹なり』
と信濃の古書(千曲之真砂)に書かれ、
 森林学者の本多静六著「大日本老樹名木誌」では、『地上五尺の周囲五丈、樹高十間、樹齢一千年、伝説天明以前に於いて既に枝張り五十間四方ありしという』
と、日本一だとし、また、別著「世界一日本一の名物」でも、同様に紹介されている

 碓氷峠を越えた旅人は、この大樹を目標に歩いたというし、善光寺さんも日陰になるほど大きかったといい伝わっている
 しかし、これは根が合体している3本のケヤキをまとめたものらしく、一番の巨樹は早くに枯れて今でも上屋が掛けられ、脇の1本は、幹周りが9m余の大木に育っている
     (拙著「ケヤキの森」より抜粋)


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