沿革

設立

1990年7月、小諸市職員労働組合の職員が発案して、歴史的に長野県と関係の深いモンゴル国との親善交流と両国の友好関係に寄与しようと、労働・経済・農業団体はもとより、政官関係と幅広い層に働きかけて発足した。 時恰かも、モンゴル国は一党独裁政治を放棄し複数政党制を導入、民主化・自由市場経済化を目指していた。

発足時の役員

会 長 小林 春男(八十二銀行 頭取)
副会長 夏目幸一郎(長野県商工会議所連合会 会長)
副会長 松岡 英夫(長野県中小企業団体中央会 会長)
副会長 牧野 良三(長野県商工会連合会 会長)
副会長 小林 司郎(テレビ信州 社長)
副会長 松田 章一(連合長野 会長)
副会長 成澤 榮一(県会議員・モンゴル国親善議員連盟 会長)
理事長 太田 忠久(全労済長野県本部 理事長)

活動実績

1. 各種イベント企画・参加

(1)「モンゴルフェスティバルinNAGANO」開催
  当協会10周年記念として1999年10月、長野市で駐日モンゴル大使館の協力で有名な馬頭琴演奏者T.バトチョローンの演奏、ゲル2棟を建て、民族衣装・写真パネル展示、ボーズ・スーティツァイの試食、物産展示即売等を行い地元小学生と「小室節保存会」の競演もあって、モンゴルの伝統文化と衣・食・住を紹介した。
(2)「風の音コンサート」開催
  2000年9月、馬頭琴演奏の第一人者I.アマルトブシンにより県下4会場(長野、松本、伊那、小諸)において「スーホの白い馬」の朗読の競演による演奏会を開催した。
(3)ドキュメンタリー映画「らくだの涙」上映
  2005年信州映画祭に特別参加。長野、茅野、小布施会場において、ドイツへ留学したモンゴル女性が制作して各種映画祭で話題となった映画「らくだの涙」を上映。多くの県民に感動を与えることができた。
(4)県内外の国際交流団体・各関係団体等のイベントへ参加
  毎年実施される「長野冬季オリンピック記念フェスティバル」「こもろ地球人まつり」「上田国際交流フェスティバル」等に出展。モンゴル国を紹介。
(5)県内小中学校の「総合的学習の時間」や自由研究、モンゴル国と学術交流協定のある信州大学、清泉女学院大学等の行事に馬頭琴奏者の紹介や展示用デール、馬頭琴、民芸品、写真パンネルを貸与し協力した。

2. モンゴル産業・文化視察団」派遣

1990年設立以来、毎年「モンゴル産業・文化視察団」を企画、募集。 今年6月まで18回視察団を派遣し、工場見学、農場見学、現地の関係者、・労使代表と懇談、外務省・駐モンゴル日本大使館表敬訪問等を行い、モンゴル国と親善交流に努めた。

3. 「会報モンゴル」の発行

会員との情報共有化を目的に「会報モンゴル」を50号まで発行。これまでの活動実績とモンゴル情勢、課題等の提供を行なった。

4. モンゴルからの留学生の支援

県が招聘した高校留学生やモンゴルと交流のある信州大学の留学生にホームスティ先の紹介、日本語会話指導、学習援助、日常生活のアドバイス等の支援、協力を進めている。

5.モンゴル国への支援

6.県内在住と県内に留学し帰国したモンゴル人とのネットワークの構築

年々増加する留学生との交流を深めると共に、県内の大学を卒業し、活躍している人々とのネットワークを構築している。

7.関係団体との協力

駐日モンゴル大使館、日本モンゴル親善協会ほか関係諸団体との連絡強化に努めている。

(1)大寒波・大旱魃への義援金募集
  1999年夏60年振りの猛暑、2000年冬30年振りの大寒波に義援金を募り、モンゴル大使館に贈呈。翌年の大寒波ほか草原の大火災にも義援金を贈った。
(2)業務用制服・大型バスを寄贈 
  松本電鉄釜J組の配慮で2000年に不要になった業務用制服900着をウランバートルの職場へ贈呈。2004年には同労組から中古の高速バス2台をモンゴル国立農業大学へ寄贈した。