物語は女の子の語り口調で始まります。
この子はとっても自分が生まれた夜のお話を聞くのが大好きで
いつも両親にせがんでいるのです。
生まれる前から(事情は不明ですが)育ての親が別に決まっていた彼女には
両親が二組存在するのです。
物語は彼女が生まれる直前に
育ての両親に一本の電話が入るところから始まります。
すでにベッドに入ってた夫妻があわてて飛び起き
空港に急ぎ、落ち着かない空の上の時間を過ごし
病院へと駆け付けるの!
そしてどれだけ待ち望んだ瞬間であるのか
どんなにしあわせな瞬間であったのか
少女に話してあげるのです。
このお話を読むと自分が出産してなくても
気持ち的には一緒なんだなあってことがよくわかります。
お腹の中にいても外にいても
愛しい人に逢えるのはいつかなあ?ってゆう
待ち遠しい気持ちは同じ。
大切なのはその気持ちをちゃんと伝えてるのかなあってこと。
実際自分が子供をもっても なかなか伝えられない気持ちです。
「あなたが生まれてきてくれて よかった…」
出生のことってゆーのは非常にデリケートな問題で
実際自分が生まれた時のことってゆーのは
本人は決して覚えてないもんです。
人工授精、体外受精、代理母…そんな問題もありますが
とにかく生まれてくる瞬間がどの子にとっても
幸せや祝福に満ちた瞬間であればよいのに…と願ってやみません。
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