ロッヂで待つクリスマス   /  流線形 ’80

きみの声の こだま追いかけ 窓もドアも越えて心は滑る…。
深い森の中のロッヂで貴方を待つの…。澄んだ空には、蒼い月。
ひとりで過ごすクリスマスイヴ。あてもなく…
でも、かすかな期待を残して、窓辺にたたずむ。

〜月のゲレンデ 夢を見るように                 
            私はガラスにほほよせる〜

美しいメロディラインにかき消されて、実はとても寂しげな曲なの。
周りからは楽しげなクリスマスのお祝いの歓声が聞こえてくる。
 
 他のロッジのお客さまも花火の始まりと共に出ていってしまった。
 …取り残された子供の様な気分。

これは、ひとつの賭け。
彼だけには居場所を残してきたの。それを見つけて追いかけてきて!

祈るような気持ちで待つ クリスマス。「彼が 私を選んでくれますように…。」

 いつの世も、クリスマスって大切なイヴェントなのねえ。クリスチャンでもないけど。
イメージ的には「私をスキーに連れてって」の新年のシーンが近そうですね。

森のうえを駆け抜ける、涼やかな冷気と 遠くに聞こえる歓声と部屋の静寂。
そんな情景がすぐ思い浮かぶ素敵な一曲。

〜銀の月の影を 抱きとるように   森も谷も超えて心は滑る       
            きっとちがう明日が訪れそうな   ロッヂで待つクリスマス〜

@イラストはイメージです。