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令和元年度 研究概要 (第2部門)

R1-2-1
題  目 登山外傷の受傷機転に関する調査研究
研究者 藤堂 庫治
概  要 夏季登山中に発生する運動器傷害の好発部位について、性別やルート別に好発部位の特徴を明らかにすることを目的とした。2001年〜2018年の夏季に骨や関節を痛めて蝶が岳ボランティア診療所を利用した男性244名と女性214名のカルテを調査した。男女それぞれに登山ルートごとの外傷・障害件数を調査し、さらに身体各部位の受傷件数を調べた。登山ルートは(1)縦走路、(2)登り登山道、(3)ヒュッテ周辺とした。その結果、男性も女性も(1)外傷、(2)障害、(3)外傷に多く、(1)膝関節、(2)大腿部に症状が最も多く発生していた。(3)の好発部位は男女で異なり、男性は手指、女性は膝関節であった。先行研究で登りは筋痙攣、縦走路は転倒が多いと報告されている。登りの対策は、筋力強化と積極的な水分補給にあり、縦走路の対策は、下りでのゆっくりペースと軸足のバランス強化にあると考える。
R1-2-2
題  目 戸隠高原の野鳥
研究者 中山 厚志
概  要 戸隠高原には多種多様な野鳥が生息している。その要因は極相林であるブナ林、ウラジロモミ林から湿地の植生であるハンノキ、ヤチダモ林、伐採後のシラカナ林やクリ、ミズナラ林など多様な環境を有することと関係している。信州大学教育学部で春に実施されている戸隠探鳥会は67周年を迎え、教員を目指す理科系の学生のよい研修の場になっている。令和元年度は41種類と比較的よく種数が出現した。しかし、個体数自体が少なくうるさいくらいにさえずっているはずのアオジなどが少なくなっているのではないかと考えられる。これはミズバショウなどが見られる湿地が乾いてきていることと関係しているかもしれない。また、昭和後期の戸隠探鳥会のデータが出てきたので比較してみるとヨタカやマミジロなどがほとんど見られなくなったが、サンショウクイやオオアカゲラなどの野鳥が比較的出現しやすくなっていることなどが分かった。
R1-2-3
題  目 STEM教育に基づいたPBL学習の実践
研究者 西澤 拓未
概  要 文部科学省の報告書内にある「育成すべき資質・能力」として示された3つの柱の達成のために、より主体的で協働的な活動が求められている。その達成のために、先端技術を用いた「STEM教育」と問題解決型授業である「PBL」を意識したカリキュラムを作成し、探究活動を行った。その中でどのように研究テーマを設定すれば、生徒が主体的かつ協同的に活動が出来るのかを研究した。また、教員としてはどの様な指導や支援を行えば効果的なのかを模索した。
R1-2-4
題  目 微速度撮影再生機能を用いた自然事象を可視化するデジタル教材の開発と活用
研究者 林 康成
概  要 本研究は、タブレット端末の微速度撮影再生機能を用いて自然事象を可視化するデジタル教材の開発を行った。観察、実験においては、数日間に渡って一定時間毎に1枚ずつ画像を撮影するというタブレット端末機能の微速度撮影を活用することとした。タブレット端末機能の微速度撮影は、一定時間ごとに撮影した画像をそのまま再生するだけでなく、それらを動画として再生することによって、観察、実験に現れる変化の過程を見逃すことなく追跡でき、変化にかかる時間を短時間で観察、実験することによって変化の過程の補完的な根拠資料となった。また、授業においては、タブレット端末の微速度撮影再生による観察が子どもの自然事象へのより良い理解の促進を図っている効果を生み出していることが伺えた。
R1-2-5
題  目 土石流災害から学ぶわが町の地形
研究者 藤森 隼一
概  要 日本は、世界的にみても雨が多く、梅雨や秋雨、台風期などの期間に集中して降る傾向があるため、土砂災害が多いことで知られ、発生件数は近年増加傾向にある。 自分が住む地域がどのような地形で、災害が発生しやすい土地であるかを知っていることは、住み続けるために比喩幼なことである。そこで、本研究では、地形を立体的にとらえるために3Dプリンタを用いて3D模型を作製し、授業実践を行った。3Dプリンタで作製した地形模型を使用したり、土石流災害の被害状況を調査・観察したりすることで、学習指導要領に示された「ア(ウ)雨の降り方によって、流れる水の速さや量は変わり、増水により土地の様子が大きく変化する場合があること。」および「(ア) 水は、高い場所から低い場所へと流れて集まること。」につながる学習ができ、地域を教材化することができると考えられる。

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