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平成25年度 研究概要 (第2部門)

H25-2-1
題  目 緘黙の類型化のための基礎的研究
−家庭では発話が多い緘黙児に対する小集団活動を中心とした関わりの有効性の検証−
研究者 臼井 なずな
概  要 緘黙とは、話す力を有しているにも関わらず、学校や職場など特定の社会的状況において話すことができなくなってしまう状態を指す。一般的に不安障害の一部であるとされているが、詳細に記述していくと、状態像や要因は人それぞれであることが分かる。一方で、いくつかの共通した特徴がみられることも分かってきており、知見の蓄積のために類型化が必要であることも明らかになった。 そこで、本研究では、「学校や園では緘黙状態となるが、家庭ではうるさいくらいによく話す」という共通の特徴をもつ子どもを対象として、月1回1年間の小集団活動を行い、その中での変化を分析することにした。本研究の仮説は、「小集団活動でも適切な関わりによって不安が軽減されれば家庭と同じような音声言語でのコミュニケーションが可能になる」というものである。 現在分析の途中であるが、年度初めの4/25、5/25の2回と、年度終わり1/25、3/22の2回について、河井・河井(1994)を参考にした緘黙状態のアセスメント尺度で評価し、比較検討する予定である。
H25-2-2
題  目 大気の流れシュミレーション装置の開発とその利用
研究者 大日方 正壽
概  要 本研究では、温かい空気や冷たい空気の動きをシミュレーション実験できる「大気の流れシミュレーション装置(写真1)」の開発を行った。本装置では、温かい空気、冷たい空気を作り出すためにペルチェ素子を用いた。ペルチェ素子を用いることの利点は、電源に接続することで簡単に暖かい状態、冷たい状態を作れることであり、特に冷たい状態を簡単に作れることは、大きな利点である。また、水ではなく空気を暖めたり冷やしたりできるため、空気の流れをよりイメージしやすくすることができる。なお、空気の流れは線香の煙を用いて見ることにした。
 本装置は、中学校2年生理科の気象単元のいくつかの場面で使用できるが、本研究では中学校2年の「前線のモデル実験」で用いた、温かい空気、冷たい空気の動きは、写真2で示すとおりである。本装置を用いることで、冷たい空気、温かい空気のそれぞれの動きを簡単に見ることができた。
H25-2-3
題  目 タケ(モウソウチク)と異種木材による合板の利用可能性の検討
研究者 土屋 善裕
概  要 タケは強靱でしなやかな特徴をもち古くからかごなどの容器に使われてきたが時代の移り変わりとともに日常生活の中で使われることは少なくなっている。ヒノキは高級木材として重用されてきたが間伐材などは放置されている現状がある。本研究はタケの持つ優れた機械的性質を生かし間伐材のヒノキを有効活用し新たな製品の可能性を検討するものである。強靱なタケを生かす方法として、ヒノキを突合せ、板状に加工したタケを当て板にした片面当て板接着継手を考えた。それぞれを同じ長さにした単純接着継手が考えられるが、タケは節やねじれなどで長く採取できない場合もあり、当て板としての接着構造が考えられる。突合せ部を接着・未接着の2種類の接着形態で引張り負荷を作用させた場合の内部の応力状態を調べ接着形態がおよぼす強度への影響、実用上の可能性を検討した。ヒノキをタケと接着することで高級感と外力に対する強度等の両立が得られた。
H25-2-4
題  目 ベイリービーズのビデオ観測による太陽の周縁減光と太陽半径の測定
研究者 宮下 和久
概  要 2012年5月12日に日本で見られた金環日食を望遠鏡で拡大して録画したビデオを解析し、太陽円盤の最外縁部の周縁減光を調べた。デジタル化したビデオ画像をピクセル列単位で測光した結果を互いにフィットさせて平均して日食曲線を得た。次いでそれを微分して周縁減光の輝度分布を得た。これにより、従来の方法では難しかった月縁の地形の影響や大気の揺らぎの影響を低減することができ、明瞭な輝度分布を得ることができた。また、大気モデルに基いて計算された周縁減光に良く合う実験式を作成し、その式の表すモデルと周縁減光を比べて良好な一致を確認した。更に、実験式を月縁地形を考慮しつつ積分して日食曲線のモデルを作成し、それと観測された光量変化をフィットさせることで地形の影響を受けることなく太陽半径を精密に測定した。2013年5月10日のオーストラリアの金環日食を観測し、色による光量変化の違いについても明らかにした。

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