遠藤周作

いつの間にかたまってしまいました。遠藤周作さんの小説。
彼の小説は、人間を見つめる目の鋭さが魅力。
心理描写と人間洞察力には感服してます。
くどい説明がないのに、痛いほど登場人物の心理が読めてしまう。


楽しい

現代もの

楽しい

青春もの

専門的

歴史もの

       
   



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現代モノ

遠藤氏の現代モノはこわい。
なぜなら現代人の心の中を、みんなが
隠そうとしていることを、開けてしまうから。

深い河(ディープ・リバー)

遠藤周作

講談社文庫

ここのリストに何か忘れている・・・と思っていました。長らく人に貸していて、
蔵書の中から消えていた一冊。内容は少し難しいのだけど、人生や時の流れについて、
静かに、ちょっと厳かに考えてしまう大作。
井上靖の「河岸に立ちて」にもつながるけれど、河って人間と深くかかわり合っていて
何か不思議な力で時間を引っ張っていく・・・そんな気がします。

真昼の悪魔

遠藤周作

新潮文庫

遠藤氏の描く「悪」はホンモノの悪。新聞ネタになるような特化した悪ではなく、
人間の(女の?)中に棲む、どこにでも存在する悪。だからこわい。
自分が女であることが、ふと不安になったりして。 聖女と悪女は紙一重・・・。

わが恋う人は(上・下)

遠藤周作

講談社文庫

異色な感じのサスペンス。ちょっと怖い内容ですが、読み進めれば、深くて壮大なテーマが
見えてきます。生まれ変わりって信じますか?私は信じていないつもりだけど、
生まれ変わることで誰かの傍にありたいという愛情は、わかる気がします。
その気持ちが強ければ、科学を超えることだってあるかもしれない。

満潮の時刻(みちしおのじこく)

遠藤周作

新潮文庫

ご本人の病床体験をもとに書かれ、雑誌に掲載された作品をまとめたもの。亡くなってから
出版されたもので、一部未完成の部分があるとされていますが、ぜんぜん気になりません。
その後の遠藤作品誕生を予感させるシーンが盛りだくさん。

海と毒薬

遠藤周作

講談社文庫

戦時下の生体解剖。そこに立ち会うことになった人々の心理と過去。
肯定もない。否定もない。これは生易しいヒューマニズムや正義論なんかじゃない。
読む人に問題を突きつけて、終わってしまう。多分、誰も答えなんか出ないし、反論もできない。
法律や道徳という言葉も閉ざしてしまう、ある意味、問題作といえると思う。

白い人・黄色い人

遠藤周作

新潮文庫

「白い人」は芥川賞の受賞作品で、「黄色い人」は同時期のもの。2つとも初期の作品です。
いろいろなテーマが混在している感じで少々戸惑うけれど、後年、他の作品で深められていく
テーマの根っこが流れています。大テーマは「日本人」と「罪」かな?

スキャンダル

遠藤周作

新潮文庫

これが書かれたのは昭和だけど、現代の社会に妙に重なる。
TVのワイドショーで盛り上がるのもいいけど、たまにはこういう作品を読んで、人間について
深い次元で考えてみてほしい。「心の中の人形が動き出す」って、誰でもあるんじゃない?

母なるもの

遠藤周作

新潮文庫

エッセイ的な要素の強い短編集。あくまでも小説として書かれているけれど
比較的、本人の顔が見える作品だと思う。他の作品が生まれた背景が見え隠れしています。

結婚

遠藤周作

講談社文庫

結婚をテーマにした作品集。私は「雪と炎と」という、ごく短い作品が好きです。
軽井沢に近い追分が舞台で、人として、女性としての生き方の選択がテーマ。
冬の浅間山麓の冷たい空気と、静かで暗闇に包まれた夜が、ココロに凍みます。


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青春モノ

キラキラと悲しい光。美しいけれど悲しい光。
そんなものが全体にちりばめられている
気がします。

砂の城

遠藤周作

新潮文庫 

そういえばかつての同級生や仲間はどうしているだろう・・・ふと考えること、ありませんか。
人生の一瞬を共に過ごした仲間たちが、別々の人生を歩んでいく。そこには光も影もある。
人生って不思議ですよね。人と人の出会いも。

さらば夏の光よ

遠藤周作

講談社文庫

三角関係。普段何気なく、むしろ軽いニュアンスで使っている言葉。
3人それぞれの手紙で構成されるこの小説の中で、その言葉は深く重いものに変わっていく。
これは青春モノどころではない。3つの運命が絡み合う悲劇です。
最後の舞台は浅間山。浅間のいろいろな顔を知っている人には、別の感慨があるかも。

わたしが・棄てた・女

遠藤周作

講談社文庫

自分の人生の糸って、他の人生の糸を横切ったり、絡まったりしますよね。
ほんの一瞬糸が触れ合った人が、その後、どんな運命を辿るか、考えたことある?
糸が触れ合った余波が、相手の人生を変えていったら・・・。
人は人と出会うことで、人生が変わっていく。そんなことを考えます。良くも、悪くも・・・。


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歴史モノ

遠藤氏の描く武士って独特なんですよね。
土臭いというか、人間臭いというか・・。
歴史という蓑をかぶって語られる人間像?

大国への道−山田長政−

遠藤周作

新潮文庫

東南アジアが舞台です。近世に東南アジアで日本人が活躍していたなんて知らなかったので
タイで日本人町の記念館を訪れたときは感無量でした。
この人の小説は心理描写がすごい、と改めて感じた大作。静かだけど壮絶なラストも印象的。

遠藤周作

新潮文庫

・・・中身忘れてしまった (^^; 
いつかもう一度読んでみようと思いつつ、手がつけられないくらいのボリューム。



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キリスト

遠藤氏はキリスト教作家として有名だけど
私はこれらの作品のテーマは「人間」だと思う。
宗教ではなく、ひとりの弱い人間のお話。
何にでも手を合わせる典型的日本人の私でさえ、
いろいろと考えさせられます。

キリストの誕生

遠藤周作

新潮文庫

中学生のとき初めて読んだ遠藤作品。「こんな小説もあるんだ」とショックを受けました。
遠藤周作にハマるきっかけになった、思い入れのある1冊。
その後西洋史へ、、中世美術へ、、、と私をいざなった源流のような気がします。

イエスの生涯

遠藤周作

新潮文庫

「キリストの誕生」の前編的小説で、イエスがキリストになる前の、生涯のお話。
宗教臭さはなく、遠藤氏なりに解釈された、ひとりの弱い人間の人生伝として、
充分に読み応えがあります。

沈黙

遠藤周作

新潮文庫

中学生時代、これをテーマに絵を描いたほど、はまりました。(今思えばマセていた)
思わず目を背けなくなるような鋭い表現で、人間の心の弱さ、ずるさを浮き彫りにします。
読んでいてつらくなるほど厳しいけれど、それでも愛情を感じる人間観が壮絶・・・。

イエスに遇った女たち

遠藤周作

講談社文庫

聖書に登場する女性たち。裏切りやネタミや、絶望を引きずって生き、決して聖女とは
呼べない女性たち。昔話ではありません。女性なら一度は読んでほしい。
ところどころに散りばめられた名画がまた想像をかきたてます。

死海のほとり

遠藤周作

新潮文庫

現代と中世が交互に描かれ、遠藤作品のキーワード(?)「同伴者」というイメージが
編み出されていきます。他の小説で描かれているテーマの謎解きにもなるかな?

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エッセイ

「遠藤氏は恋愛論の大家」と誰かが書いていた。
そのとおりだと思う。「愛」と「恋」は違うんだよ、
愛は、深くて厳しいもの・・・という大きなテーマ。

自分をどう愛するか

遠藤周作

青春文庫

自分の愛し方、考えたことありますか?自分の弱さってちゃんと考えたことありますか?
ユーモアたっぷりに書かれているけれど、ずしんと重く響くエッセイ。

ひとりを愛し続ける本

遠藤周作

講談社文庫

もう一人の自分・・・。女はみんな悪をもっている。小説でもたびたび扱われている遠藤氏の
女性観がはっきり見える1冊。登場する女性たちが素敵。

愛情セミナー

遠藤周作

集英社文庫

おなじみ狐狸庵先生の恋愛論。これは面白い。語り口は軽いけど、論文だと思う。
こうもあっさり論じられると、日々の悩みも、なーんだ、たいしたことないやって思えてしまう。

聖書のなかの女性たち

遠藤周作

講談社文庫

聖書に登場する女性たちの名を借りて、女性の本質を描き出そうという試みのエッセイ。
聖母マリアと楽園を追われたイブ。女性にはその両面があって、その間に存在している・・。
そうかもしれないね。昔も今も。

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