『銀河英雄伝説』こぼれ話

@9月13日に思い出したこと

 9月13日で思い出すのはユリシーズの艦番のこと。
 『わが征くは星の大海』の製作中のある日、当時の製作現場であったマッドハウスのスタッフルームに顔を出すと、総メカ作監(当時)の清積氏がいきなり、
「田原さん、何か3桁の数字言ってくださいよ」
と、話し掛けて来た。
「え、何????」
 訳がわからず戸惑うと、
「いや、ユリシーズを他の標準型戦艦と区別するために、各艦に艦番を付けようと思うので、何かユリシーズ用に番号決めて欲しいんですよ」
「急に言われてもなぁ………」
「何でもいいんです。例えば田原さんの誕生日が9月13日なら『913』とか………」
「え? 何で知ってるの?」
「は?」
「いや、私の誕生日、9月13日だけど………」
「え? ホントですかぁ? 今、適当に言っただけですけど………」
「えぇ、偶然なの?」
驚く私と清積氏。
横で聞いていた石黒監督が、
「う〜ん、こりゃ決まりだな………」 

………という奇妙な偶然でユリシーズの艦番は『913』に決まりました。
(『D』はそうした「Day」で決まったから)

 以降、作中で出てくる同盟艦には適当に艦番が振られています。艦隊旗艦は基本的にその艦隊のナンバー1ということで、例えばパトロクロスは『0201』ですが、他は3桁+アルファベットというのを基本にしていますが、殆どランダムです。また、これだと何万隻もの艦隊の艦に振り切れないので、例外パターンもあるというのを見せるために(トリグラフの「G-6」とか)を敢えて混ぜています。

 ヒューベリオンは艦隊旗艦ですが、急遽編成された第13艦隊なので、旧型艦が配備されたと言う設定にして、正式な旗艦の番号が振られていません。実はヒューベリオンの『144M』という艦番は、ヒューベリオンの艦体色の絵の具の番号だったりします。特徴を持たせるために他で使っていない色を捜して決めたのですが、その絵の具の番号がいかにも艦番っぽかったので、そのまま付けてしまった………アニメの仕上げ関係者だけにならわかるかもしれない「お遊び」です。
 

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