::  Love of a rose

「ぁ!!!コイしちゃったとか?」

いつも通る廊下で、おそらく廊下に居る人、全員に聞こえるような声が出た。
また雪希の顔がにやける。
たぶん、頭の中はピンクのバラで埋め尽くされているのだろう・・・。

「聞きたい?」

物言いたそうに雪希がいう。

「Of course」

親指をクイッと上げて答える。

「私が住んでいるアパートの1個上の階の人・・・。ぎゃーぎゃーわーわー△※●×◇」

あーあ。雪希のネジが外れちゃいました。
急に黙り、動きが止まって、真顔になった雪希は続けて言った。

「幼馴染なんだけどね、久しぶりに30分くらい話したの。そしたら春来ちゃいましたよー」

春って・・・もう過ぎたったよ!!!とか思いながら雪希を見ると、目が輝いている。

「ぁ、こっちきた。」

前を見るとちょっとサルっぽい、サラサラの髪のやつが素通りしていった。
第一印象、微妙。よく見ればかっこいいかもしれないけど、少し俺はカッコいいぜ。ていうのが感じられたような・・・。

「雪希ー・・・」
「なになに」
「お前、センス悪いなっ。」
「えっ。だってさー。あの髪の毛とかカッコいいしっ!!!!!」

ちょっと赤くなりながら雪希はバタバタしている。
頭と軽くはたくと、動きがピタッと止まる。イヒ。面白い。