下肢静脈瘤って、どんな病気?
静脈瘤はどうしてできるんでしょうか
 逆流を防ぐ静脈弁が壊れますと、少しずつ逆流が生じます。この状態が長時間続き、周囲の弁さらに一つ系統の静脈の全ての静脈弁まで破壊が進行しますと、血液の逆流がさらに多くなり、薄い静脈への負担が増し、次第に静脈の拡張がひどくなり、蛇行してくることとなります。

静脈瘤にはどのようなものがあるのでしょうか
 4つの形に分類できます。
伏在静脈瘤は表在静脈である大小の伏在静脈の本幹そのものに生じたものです。逆流量が最も多く、症状も重く、治療の対象になることが多い形です。分枝静脈瘤は大小の伏在静脈の枝にできた静脈瘤です。網目状静脈瘤は皮膚のすぐ下の細い静脈に生じます。またクモの巣状静脈瘤は皮膚内の静脈の拡張により生じます。皮膚が薄く弱い人におおくみられますが、単独に存在している場合には症状はほとんどありません。この3つは手術ではなく硬化療法にて改善します。
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