ふ る さ と の 森 づ く り (1)
お宮やちんじゅの森(社寺林)は、その土地の樹木が 主となって、緑の濃い森をつくっています お金も労力もできるだけかけないで地球を緑にする には、その土地で自然に芽生え、成長する樹木ーー 「ふるさとの木」−−が一番です むかしの人たちが社寺林をつくりだしてきたように、 『ふるさとの森づくり』とは「ふるさとの木」を植えて、緑 の森をつくろうという活動です ここで紹介する『ふるさとの森づくり』は、ふるさとを 緑にしようと大勢のねがいをこめて、植樹活動に取り 組んできた長野市の実践活動です |
平成5年の開校記念植樹で立てた 長野市立三本柳小学校の看板 |
長野市では平成4年(1992)から、「ふるさとの森づくり」に取り組んできました 『美しく豊かな自然との共存』を基本理念に掲げた長野冬季オリンピック(1998年)を控え、施設整備に際し、自然を積極的に創り出そうという市民活動です まず、学術調査の結果から、市内を標高別にA〜Dの4ゾーンに区分し、それぞれにどんなふるさとの森をつくるか、どんな樹木を植樹したらよいかを選定しました 〈右の説明図の拡大へ〉 近くの山から種を拾い集めて、ポット苗づくりが始まりました 〈当時の新聞記事へ〉 小学校の周囲や地附山地すべり跡地から広まって、平成16年までに長野市内で42万本が植樹されました |
代表的なふるさとの木、クヌギ・コナラ・クリなど のどんぐりは、子どもやお年寄りが集めてくれた |
ポット苗組合が組織され、年間10万本の 苗木生産をめざした |
ビニールポットをはずし た苗木.2年も育てれば 山へ植えられる |
長野市内の小学校では、校舎やグランドの 周りへ.嬉々として植樹する子どもたち 右写真は植樹して5年後(平成10年 1998)の 三本柳小学校で撮影.上の植樹直後と比較して |
移転開校した信大附属小は4000本 を家族と一緒に植樹(平成9年) |
長野電鉄線の北側で、せめて 電車だけでも隠そうと、校舎とグラ ンドの南側へ.植えた直後に撮影 |
電車も見えないほど大きくなった 平成16年5月撮影 |