白馬連山高山植物帯 
(大正11年 国指定の天然記念物、昭和27年 特別天然記念物に指定)

白馬岳(2933m)を中心に、新潟・富山・長野三県にまたがり、
朝日岳の北から南は鹿島槍ヶ岳におよぶ稜線沿い30数km、
総面積で約1万2400haの広い範囲が指定されている。
ここは多雪山岳で遅くまで残雪があったり、稜線一帯は崩壊地や風衝地となり、
さらに特殊な超塩基性の蛇紋岩、石灰岩地帯も存在する。
このようなさまざまな環境が複合し、中部日本を代表する多様な高山植生が生育するので、
原始景観のまま保護するために特別天然記念物に指定されている。
                    写真は南側から見た白馬岳(右手)。非対称の山稜で知られ、
右手東側は長野県で急な断層崖となり、左手西側は富山県でピークは旭岳。
尖った山頂直下に国内最大の山小屋、白馬山荘、
さらに下の残雪の近くに村営頂上宿舎がある。


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