木下のケヤキ (昭和40年 県指定の天然記念物)

 箕輪町(上伊那郡)の町なかで、JR飯田線と国道153号線(三州j街道)の間。
道路からは家並みにかくれているが、伊那松島駅と木下駅の中間で車窓からよく見える。
木下北保育園の庭にそびえる独立樹で、樹高は25m。
目通りの幹周囲が10.4mもあり、2本が合体したという説も記録にあるが、現在ではまったく1本の巨木。
ケヤキ独特の樹形が見事に整って樹勢もよく、信州一のケヤキとして県の天然記念物に指定されている。
昭和初期まで北側に祠と鳥居、さらに別のケヤキもあったという。
みしゃごんじのケヤキとか芝宮のケヤキとも呼ばれている。
箕輪南宮神社の所有で、木下駅近くの本殿はケヤキの社叢でおおわれている。

                               (拙著 「ケヤキの森」 1991 信濃教育会出版部 より抜粋)


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