中央アルプス駒ケ岳 (昭和46年 県指定の天然記念物)

  写真は雄大な千畳敷カールから見上げる景観で、尖ったピークが宝剣岳(2933m)。
稜線を越えて中岳(2920m)、主峰の本岳(西駒ケ岳 2956m)があり、
稜線から右手に前岳(2883m)が続き、これらを総称して駒ケ岳と呼んでいる。
ふもとの天竜川東側からよく見えるので(下の右写真)、
昔から中岳頂上近くに現れる駒(馬)の雪形から名が付いたもの。
昭和42年に千畳敷まで駒ケ岳ロープウエーが開設され、
駒ヶ根方面から容易に入山できるようになった。
千畳敷カールは氷河の浸食によってできた独特の地形で、
周囲の岩壁をスプーンやおわんで削り取ったような丸みをもち、
下方に平らなカール底が広がっている。
その前方にはモレーンと呼ぶ小高い丘ができ、
低い場所は水が溜まった小池ができている。
周辺は高山植物のお花畑で、ヒメウスユソウなど特殊植物が多い。


 天竜川から望む千畳敷方面

 高遠公園から見える駒ケ岳
      (左手から大きな前岳・中岳・本岳)


元へ戻る