私のパチンコの仕方

 
  私のパチンコの仕方は、少しユニ‐クである。先ず、多くのパチンカーのように収支を記録
したりはしない。長いあいだ家計簿もつけず生活をしていた私は、まず、こまかいお金の動き
を追うのが嫌いなのである。申告のため、商売のお金の動きはきっちりとしているが、遊ぶと
きくらいそんなことから開放されたい。
 とは言っても家計費をずるずるパチンコに使うのも気がとがめるので、数年前の9月から、
パチンコ財布なるものを作った。主人がそれようの財布を作ってくれて(バックに財布が紐で
結べるようになっている)。ある夏の終わりに、10万円用意した。それは、良く働いた自分へ
のご褒美のつもりだったが、そこから、パチ財布へ3万入れ、財布の裏に3万入れた。一応1
回に3万まで。どうしても…という時には裏金を使うように・・・・と。そして、残りは箪笥へ。パチ
財布から箪笥へ行くか、箪笥からパチ財布へゆくか。この移動の方向で、パチの収支が歴然
と解るしくみだ。最終収支は8月末。
 その時に箪笥に余裕があれば、身内にに分配。箪笥がカラなら足しておく。一番良い年で
主人の運転免許取得の教習所代と、親戚縁者6名にお小遣い分配。皆にそれはそれは喜
ばれた。
   
 しかし、いつでもそんなにうまくゆくわけもなく、自分で、そっと箪笥に足すこともあるし、主人
が軍資金をくれる事もある。そんな時は、家を出る私に、朝、げんを担ぎカツを食べさせてく
れる楽しい主人である。私はプレッシャーを肩に乗せ出かけて行く。
 上手にお金を工面するために、自ら、商品の買取りもする。ここでパチンコをしない人のた
めに少し説明を加える。
 パチンコは、普通1個4円で玉をホールで借り、出した玉を換金する場合は、1玉2・5円で引
き取ってもらう。ということは、1・5円の差が出来、これは、お客には損である。ところが、日
用品・食べ物・電化製品などの物に替えると、4円計算になる。特に、タバコは1625円分で
2500円のタバコと交換でき、お得である。
 それを利用し(?)私はとって来た景品を家計費で買い取る、というような細かい作業で、パ
チ財布を守りつづけている。パチンコでの損は、単にお金の出入りに終わらず、気持ちまで
悲しくなるので、楽しいパチンコをするため、結構工夫をしている。

 パチンコには、羽根物・現金機・CR機・権利物、とあるが、右に行くにしたがってお金がか
かる。しかし爆発力もあるので、自分のバイオリズムが良ければ、いきなり権利物に手を出
すこともある。
 最近は、CR中心に3〜4万勝ったり負けたりしているが、1時間で下手すると18000円もなく
なる今の機種。終日パチを決め込む私にとっては立ち居振舞いに多少、頭を使う。
 先ず羽根物を打つ。そこで出たプラスでCRを打つ。そのうち当たるので、それを持って権利
物を打ち、そのままうまく行けば大勝ちもあり、それでだめなら、また羽根物に戻る。それが
私のパチンコフルコース。朝から晩までかかって、家に着く頃はグッタリとしているが、遊んだ
充実感で次の日からの、仕事もばっちり。

 最近は2・5円交換の店が減り、3.3円・4円と換金交換率がたかくなっている。出れば大
勝ちとなるが、その分、遊びにくいのも確か。長時間勝負の私は、ここでまたあらたな気持ち
でパチンコと向き合おうと思う。

 負けるのはもちろん嫌だけど、大勝ちが続くと、負けるのが怖くなるし、必ず大負けも後に
続く。いま、ちょうど勝ちが続いた後で、羽根物中心に無難なパチンコをしているが、1ヶ月近
くなり、本日、欲求不満になりそうになった。じわじわ遊んでいるのも良いけれど、やはり、パ
ーっとしたパチンコがしたくなっている。パチンコは、やはり博打だもんね。

                     (平成13年12月13日記)

トップへ
トップへ
戻る
戻る