くじら君

  
 この台に初めて挑戦したのが、なんと入れ替え当日。いつも混む人気店での入れ替えに、
私は並ぶこともしなかったし、新台がなんなのかも知らずに開店後30分ほどして店内に入っ
た。いつもどうり新台の観察に行くと、入ったのはこの『くじら君』。羽根物か・・・・。意外な思
いで見てみると、1台早くも空いていた。迷わず座った私。落としの鳴き回数は21と表示され、
V入賞は0。知り合いの女性が隣の席で、つまらないの連発。

 もともと羽根物の好きな私は、じっくりと構えようとしたが、さほどの苦労もなくV入賞。
ラウンド抽選も15。次もすぐに15。その頃の人気台のファインプレーより、出玉が多いことに
気づくのに時間はかからなかった。初日、64回入賞し7箱出たのに気を良くし、しばらく熱中。
その後もたまに打っている。私の好きな台である。

 この台は、名前のとうり青い小さなくじらが3頭役物に使われ、羽根に拾われた玉が奥の回
転体をうまく通り、真中の親くじらがお腹で止めればV入賞になる。(ラウンド中の継続もまた
同様)左右の1チャッカ-と真中の2チャッカ-。2チャッカ-はチューリップ型になっていてその下
の二桁の小さなデンチュウが奇数揃いで、チューリップが開き、そこに入賞で上部役物の羽
根が2度開く仕組み。カラブリもあるので注意。ただし、店の設定もあると思うが、2チャッカ-
入賞時は私の行く店では、鳴き表示回数に追加されない。デンチュウ抽選は、チュ‐リープの
真上ののスルー通過で始まる。どこに入っても10個づつの賞球。これが大きい。釘の調整と
(私は釘は見れないが)タイミングさえ良ければ、普段でさえ玉が少し増えることもある。
 入賞後はラウンド抽選。3・5・8・V(15)の4種類。玉ちゃんファイトやファインプレーのよう
に1が無いのが何とも救いであるが、その分少し入賞が難しいか?最初は、入賞が困難にみ
えたこの台も、波に乗れば凄い。

 パンクの多さにもびっくりさせられる。拾わなくてパンクは悲しい。拾わないこと自体も悲しい
が貯留解除後は、99.5%継続が難しい。ブンブン丸やファインプレーは解除後も10%ほど
ののぞみがあったが、このくじら君はきびしい。その後もよくやっているが先日1度だけ救わ
れたのにはびっくり。どこにぶつかって誘導されたのかあとにも先にもその時の1度だけ…。
 そして悔しいパンクの仕方が、貯留があるのに、あとから入った玉が邪魔をすること。これ
は、いろいろなタイミングで起こるため、最後まで油断が出来ない。まさかのパンクに、店員
を呼ぶお客さんの姿を何度見たことか。羽根になかなか拾わないこの機種。ようやく拾い、貯
留にほっとしているといつのまに?こんなパンクも多いので注意が要る。

 右よりの(強めの)打ち方のほうが回転体から落ちる時入賞しやすいという噂も多かったが
そればかりはなんともいえない。試してみるのは良いけれど・・・。
 入賞のしかたも実に様々で、くじらの頭にぶつかって入賞もあるし、ちびくじらの体にぶつか
って思わぬ方向から入賞することもある。しかしそこは今の機種。だめになるととことん入賞
しない。しそうでしない入賞を待って、まるまる1箱失うことも…。私は、そんなときは、もう怒ら
ずに笑ってしまう。

 この機種の傾向。調子の出ないときは2チャッカ-抽選の2桁デジタルが揃わない。揃っても
1チャッカ-と同時で1を先に感知される。落としに入らなくなると、とことんだめで、たまに入っ
ても拾うタイミングとずれている。3と5ばかりでる。そんな台は追わない方が良い。拾われた
玉が、回転体に絡まないような台もあまり望みが無い
 終日打つ場合は、午前中15ラウンドが多く、なん箱も出てしまうと、午後から3と5が集中。た
まに出る15は、パンクが多くなる。
 その逆に、玉を減らさずに遊んでいられるような台は、夕方前頃から、調子が出てくる。

 こんなことはどの羽根物にも言えるが、波の良い時は休まず打ち、だめになったら休憩が
良い。でも、調子の良い台の場合に言えることであって、8ラウンド時代の羽根物とは訳が違
う。深追いは禁物。「こんなことならCR打てば良かった。」そんなふうに思わせる要素が他の
羽根物同様この台にもある。

                       平成13年12月9日記

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