バカボン


  かずあるCR機。予告・小さなキャラにうんざりしながらも、目にする新台は全て手を出して
みる私。最近の複雑な台のなかでも特に画面が複雑で、苦手のはずのこのバカボン。雑誌
で、今年の人気ナンバーワンになったのがこの機種で、私もすっかり好きになってしまった。
新台は全て客つきが良いため、先ず横目でしばらく見た後、何日かたって私が座ることがで
きる。バカボンもそうだった。

 というのが、新台案内のダイレクトメールを受け取ると、朝早くから並んでわくわく打ったの
もCRゼウスまで。あの時はまいった。前から3番に並び、あちこちのホールで見かけるお兄
ちゃんが(おじさんと言った方が良いかもしれない。)前にふたり。長い待ち時間も彼らと話し
ながら退屈せずに過ごすことが出来たが、さあ、扉が開くと後ろにいた若いお兄ちゃんたちが
突進し、私の打つゼウスはなかった。唖然としている私に、2番目に並んだお兄ちゃんが、1
台譲ってくれた。そうです。その店ではタバコなどがポンポン置かれ、ひとりが複数確保してし
まう、そんな店だったのです。その日14Kで当たりを引けず、朝のショックが止まず店を出
た。私だっておばあちゃんを追い抜いて席取りをしたことがあるので、彼らを非難する資格な
どない。それ以来、新台を当日打つことを諦め、台取りのために並ぶことはほとんどしなくな
った。

 前置きが長くなってしまったが、このバカボンを初めて打ったのも、そんなわけで入れ替え
からしばらくたってからだった。遠目に見ていた私の感想は、数字の大きさと解りやすさであ
った。CRたぬきちの、数字の見ずらさが話題になった後でもあり、早く打ちたくて打ちたく
て・・・。後ろのラニワニを打ちながら何日待っただろうか?

 ある晩、弗箱を山積みにしているお兄ちゃんの横が1台空いた。当たることなど期待せず
20Kほどやってみたが、当たらなかった。途中で横のお兄ちゃんがいろいろと言ってくる。
「なんかでた?」「???」  当たるかもよ。今光ったでしょ!「???」何やらわからないうち
に当たりを引くこともなく帰宅した。

 ある晩のこと、たまたま空いた台で数珠十連を体験し、なんだかよい気分。そして、休日、
朝一からの私のバカボン勝負が始まる。じっくり打ってみて、初めて数字の弾むような動きに
あらためて目新しさを感じ、背景が変わる不思議とステップアップ予告に面白みを感じる。予
告は、今まで多機種にあったが、本官がうるさいものの、何ともこっけいなあくどさの無い画
面に完璧に引き込まれてしまった。

 いつでも必ず確変が引ける、私にとって不思議な機種。相性が良い機種に久々に出会う。
最初に隣に座ったお兄ちゃんも、バカボンを追いつづけていた。彼は、全てのリーチを手帳
に記録し、リーチ目や前日の情報などを私に教えてくれた。それでもその彼は、自分の台の
予告などを凝視しているため、余計な話しもせずちょっかいも出さず1日中隣にいても心地よ
かった。

 2.5円交換の我ホームで、当たりが引けなくなり、私は、高価交換(3.3か等価)の遠く離
れた二軒を店をバカボンの店と決める。
 白うなぎ予告は、ギンパラの魚群を越えたお天気のちびTをも越えた。越える?いえ、信頼
度ではなく私が個人的に気に入ってるということです。
 ラブラブカップルや、ドラゴンアタックも、相当熱を入れたし、相性も良かったが、あの子達
は打ちこめば当たりがわかってしまうものだった。リーチがどんなに熱そうに見えてもダメは
ダメ。長時間打つうちになんだか、飽きの来る台であった。

 あれほど複雑な予告の絡みを持つバカボンも、雑誌に相当書かれ、ほぼ解析されたよう
だ。それでも、まだ熱いリーチは、当たる可能性を秘めていそうなバカボンは打っていて楽し
い。50・80・170・270・450・900.1800.当たらない時の次の目安の数字である。
(もちろん根拠など何もない。) ここで私が個人的に思う鉄板ネタをひとつ。
 レレレ出現時、左・右が一つづつ光る。そして、マルチ2から、鼻ちょうちんが割れる。そして
嬉しい大当たり。これは、まだはずしたことがない。でも似たように見えても、レレレから、パ
パを見てからの同時フラッシュはマルチ2からのSPもはずれてしまう。
 プレミア・ならでは当たり。全て嬉しいが、それ以外で嬉しい当たり方は雨背景での白うなぎ
と同時の真中からの星。必ず確変で当たるし、ほとんど見ることが出来ないだけに心がピン
クになってしまう。逆に悲しいのが、白うなぎからバカボンまで行って危機一髪で鉢巻が流れ
ること。もう一つが、タリラリランの音で、確変絵柄当たることを確信させておいての、「ママ怒
り顔」で、単発。めったにみられないママに、あんな出方はしてほしくない。

 800回くらいは当てていると思うけど、黒うなぎを見ても、あの動きが可愛いと思う私は、本
当にバカボンが好きなんだと思う。ギンパラで泡を見たって、ちっとも嬉しくなかったのに、猫
のようなあのうなぎ犬の姿が、いとおしくさえ思えてしまう。
 最近バカボンにも見放され始め、あまり追うこともしなくなってしまったが、ここまで熱心に
打った機種は今まで無かったし、今後もこれ以上私を追わせる台は現れないような気がす
る。

                      (平成13年11月26日)


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