そして今こんな感じ

軽井沢に来て40年。いつもいつもいろいろなことがあり、飽きるまもなく自分が混乱しないように文章にして頭の整理をしてきていたが
今年はその中でも大変なことが多かった。

 昨年鬱病になった同居の娘は、「夫に10年間優しくされた記憶がない。」 と言い私を悲しませた。
今まで私も彼には気を使いまくり、くたびれ果てていた頃、彼の異常な言葉に憤慨した私は大喧嘩。
そして彼は離婚に応じないまま家を出ていった。

 その後彼の残した雑務に追われ、元気をますます失った娘を気遣いながら毎日の平和を保とうと生活。これがまたくたびれる。

背伸びしてヘナヘナと崩れ落ち、しゃがみこんだような自分の精神状態。
それでも相変わらず明るく振る舞ってはいるがこんな時には元気すぎる人や攻撃的な人に会う気力がない。
幸いなことに子どもたちも独立し、嫌な場所に行かなければならない時期も終わった。
癒される場所を選んで出かけたい。
今までで初めての心境である。ただそのことで、そういう人の気持ちがよく分かるようになったことがせめてもの収穫。

 老人を自宅介護している人の集いが昨日あり、町で食事と温泉に連れて行ってくれた。
そこでお会いした方々は皆私と同じような心境で、皆が皆をわかり合いそれぞれに優しい。
「人に言ったってわかってもらえないよね~」どなたかが行ったその言葉に皆頷く。
同行した町の職員はてんてこ舞いでサービスをしてくれ申し訳ないほど。
初めてお話した方ばかりだったが5時間ほどの時間はあっという間に過ぎていった。
いつ会えるともわからない人たちと名残惜しい別れのあと、まさに癒やされた日に感謝した。 

                      (2017年3月17日)

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