禁酒・禁煙・禁パチ?
禁酒禁煙は良く耳にしますが、禁パチとは言わずと知れたパチンコのことです。今、スロット
もパチンコの中に入りますが・・・・。私はどれともお付き合いは25年前後。
でもこのどれをも止めようと思った事がありません。・・・というのは少し嘘で、禁煙だけは一
度実行した事があります。それは、軽井沢の自然を守ろう、という会の発起人の一人として名
を連ねた時のこと。それは町長選挙から始まったことで、新しい風をこの軽井沢に・・。と思っ
た事がことの始まり。開発に明け暮れ東京に近づけようとする行政に疑問を感じ、有志が集
まってどうにか自然を守ろうと考えたわけですが、自然・美しい空気にたばこは似合わないと
の判断で、その時ひっそりと禁煙の実行をしました。何年位前かしら?15年は経っているか
と思いますが・・。結果はその会の皆それぞれが個性的過ぎて、言いたいことを思いきり言っ
て退会しました。そしてそれ以来住民運動と選挙にはほぼ関心がなくなりました。
でもその頃私の喫煙本数は1日5本くらいだったと思います。25年吸っていると言っても最
初の10年は1日1本!1日の終わりに火をつけていたのです。今は増えましたが、それでも
1日10本を越えることはありません。なんとなく気持ちの転換をしたいとき、くつろぎのときの
たばこは最高で、朝から吸いたいとは思いません。
お酒は極貧中、軽井沢の冬の寒さから身を守るため(?)少しずつ飲み始めたのが今に至
っているわけで、もともと強いわけではなく、一口で酔ってしまうのです。ところが、そのあと
が・・・・。結構飲めてしまうので注意が必要です。日中は一滴も口にすることはなく、夜外出
先でもまず飲みません。1日が終わり寝るだけになった時飲むのです。これが止められず、
休肝日もとれないでいます。夜行列車でも必ずワンカップ。どこに泊まっても欠かす事があり
ません。余計なことは全て忘れリラックス。悩みが無いようでも寝る前は頭をすっからかんに
したいのです。ただ先日お会いした親しい精神科医の先生に肝臓を心配していただき、肝臓
に異常のない私は 「でも頭が最近悪くなった・・」 と報告すると 「肝臓やられない人は頭や
られる。頭やられる人は肝臓は平気。これほんとだよ!」 大笑いの会話でしたがほんとにほ
んとらしいです。なんでもアルコールはものすごい勢いで脳細胞を破壊するのだとか・・・。
そしてパチンコ。これもどういうわけか私のお気に入りで、貧乏時代は近所の子供たちにピ
アノを教えてその月謝で費用の捻出をしていました。他の文章にも書いたのですが当時から
私のパチンコは家族に必ずお土産をもって帰る事がモットーで、実際は負けていても必ずお
菓子や日用品を取得していました。当時、日用品はほぼパチンコで取っていたなんて、誰が
信じてくれるかしら?
今はパチンコ屋の景品はブランド物が多く私にはあまり興味がないのですが・・。砂糖や醤
油、油や缶詰の交換できた頃がとても懐かしく思います。
この三者(?)、どれをとっても今の私の生活から切り離せないもので言い方を変えればど
れに対しても私は依存しています。以前 「依存症」 をネットで調べたら 「日常生活に支障
をきたすほどそのものに依存した状態。」 みたいな事が書かれていました。私は自分を立
派な依存症だと思っていますが、反面 「誰だって何かに依存しているでしょうに・・・。」 と開
き直った考えも持っています。依存していることと依存症は違うのかもしれませんが・・・。
それでも先日すごくショックを受けた出来事が耳に入りました。彼女も、脱都会で軽井沢に
来た方で、編み物がとても上手なかたでした。私よりも若く軽井沢で二人の子供を出産しまし
たが、彼の御主人は自由人。彼女は私と違って自分から事を起こすことをせず、だんなに依
存し金銭的に特別な苦労をし、アルコール依存になり、離婚。小さかった子のほうを引き取り
実家に戻ったのですが、酔っ払って吐いたものが喉に詰まって亡くなられたとか・・・。金銭の
苦労は当時人事とは思えず、私たちも紙一重。でもあのとき彼女が自分をもっと大事にして
いたら・・という思いにかられます。
私はいつの頃からか人間はどんな状態でも皆ひとりなんだと思っています。ひとりひとりが
自分を大事にして初めて他人とかかわり、家族と上手に付き合えるような気がしています。
そんな人間が何かに依存するのはあたりまえで、それが他人にあまり迷惑をかけないこと
ならばどんなことでも認めようと思っています。まあ、そんな事が言えるのも、子育ても終わ
り、したいことを精一杯してきた私の独特な結論かもしれませんが・・・。
我が家の夢夫君(家人)が飛行機の免許を取ると言った時に、私は彼は彼の夢に向かって
欲しいと思いました。私の母はとても心配しましたが、人間生きているうちにやりたいことはな
るべくやればいいと思っています。その結果どんな危険な事があってもそれはそれで誰に後
悔もないと思います。死ぬ間際に 「あれもしたかった・・・」 という方が悲しく感じるのです。
話が飛びましたが、禁酒・禁煙。家人を見ていて思います。そして他人を見ていて思いま
す。その時期が来ると、体か頭がその人に何らかの問いかけをするようです。例えば健診で
引っかかったり、体が受け付けなくなったり、頭の中でどうにも止めなくてはいけないと思い始
めたり・・・。
とりあえず私に今その信号がないので、今のまましばらくは続けておこうと思っています。
たばこは禁煙の場所なら終日でも吸わないで居られるし、スロットもとりあえず家の経済に負
担はないし、そうは言っていても数日後に信号が出るかもしれませんが・・。
今私に自身からの信号が出るとしたらお酒かな?
(2004・3月1日 記)
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