インターネットを使い出して2年あまり、本当に便利な世の中になったものだ。
そして私はそのネット社会の賜物で、こんなに素晴らしい旅をすることができたのだ!
私がBelle
and
Sebastianを好きになって2年ほど経った。相変わらず彼らはマイペースに活動をしており、
ツアーやレコードのような派手な活動は少なかった。
4月に(01年)Londonに行くと決まっていた私は、せっかくなのでGlasgowにも寄って、
B&Sリサーチなどをしようと企んだ。彼らに関する場所や何かを訪ねようと思っていた。
そして、もしそこでメンバーに会えたらなあ・・などと思い、だめ元でバンドにメールを送ってみた。
‘今度、Glasgowに行きます。B&S大ファンの日本人ですが、スチュワート・マードック氏にインタビューを
させていただけませんか?私はただの1ファンです。どうかお願いいたします。'
そして2日後、返事が来た。しかも‘Yes!'だって!!
私は飛びあがって喜んで、B&Sフリーク仲間のゆうすけさんに報告した。
彼はB&Sのファンページ(Slowgraffiti)をやっていて、私は常連。去年の私主催の夏のB&Sイベントで初めて会う。
Sleep
The Clock
Aroundをデュエットした私達は、無敵のB&Sフリークペアなのだ!(笑)
結局、彼もN.Y.からEnglandに来てくれる事になり、色んなハプニング、アクシデントを乗り切りながら、
遂にGlasgowにやってきた。ここから私達のB&Sリサーチは始まったのです!
12th/April/01' (Thu)
可愛そうに、私達は連絡の行き違いで別々にGlasgowに行く事になり、
私は昨日の夜、Londonからのナイトコーチで早朝のGlasgowにたどり着いた。
実はGlasgowに来るのは2度目。でも今回は1人じゃあないし、なんせとびきりのイベントが
待っているんだ!今日はこの街の事、たくさん知ろうっと。
Glasgowは曇り、しかもかなり寒い。やっぱり北だもんなあ、と思いながらゆうすけさんと待ち合わせの駅へ。
‘ゆうすけさーん!’感動の再会。ちゃんと会えて良かった!神様ありがとう。
今日は長い一日になるよ!私達は早速、コーヒー片手にHillhead駅に向かった。
私達の今日の予定は・・・
B&Sゆかりの地を訪ねる***Stow College・・・メンバーが在籍していた大学。
Glasgow University・・・メンバーが在籍。
Hillhead駅・・・ショートストーリーに登場する。
Photocopying Shop・・・ショートストーリーに登場。
Cava Studio・・・B&Sのレコーディングスタジオ。
Safeway,Boots,Debenhams,C&A・・・歌詞に登場するスーパーマーケットなど。
Grosvenor Cafe・・・B&Sの結成されたという噂のカフェ。
今日はここでお昼の12時にスチュワート氏に会う予定!
‘Sebastian
met Isobell outside the Hillhead Underground
station'Tigermilkショートストーリーから。
確か、ここには前も来た事がある。その時は確かPastelsのステファンが働くレコード屋が
駅のすぐ横にあったのだけど・・。
なーいっ!無くなってる!しかもスターバックスになってる!悲しい現実にまた1つ出会った。
Hillheadに来たってことは、もうこの辺にメンバーがいるかもしれない!
ゆうすけさんと私は顔を紅潮させながらまずはGrosvenor Cafeを探した。
ヘクターに教わった駅のすぐ横の石畳の道を入ると、あったー!あったよカフェが!
こんなに簡単に見つかって良いのかね?2人はしばらくその辺をうろうろする。しかも写真も撮る。
にこにこしながらカフェをさぐる怪しいアジア人2人。
微笑を携えたまま続いてGlasgow Universityへ。建物はもう何百年もずーっと建っているような存在感。
ここでメンバーは勉強していたんだなあ。そして学校さぼってはあのカフェに行ってたんだなあ。
そのままUniversity Student Unionの向かいにあるというPhotocopying Shopへ。
‘So out and over the hill to
the busy arcade where he did his photocopying...'
3.6.9.Seconds Of Lightのショートストーリーから。
探しに探して、あった!ちょこーんとかわいい文房具屋兼コピーショップ。学生達の為のお店と言う感じ。
ここでJimは写真を大きく大きく拡大コピーしたんだ・・・。何てカルトな私達・・・。(笑)
Safewayやらのスーパーマーケットは、一応写真だけ撮ってみた。
そんなこんなでもうお昼。行かなきゃ!あのカフェへ!
Grosvenor Cafe・・・・外見の白壁に黒文字でカフェの名前、周りに咲くお花、石畳。素敵なカフェだ!
お昼時ってこともあり、中はとても混んでいた。私達は奥に進み、左側のサンルームへ行く。
白壁に大きな窓がたくさん。とても明るくて清潔感のある場所。私達は1番奥の席を見つけ、
これから訪れようとしている貴重な時間を前にコーヒーを頼んだ。
ウェイトレスのお姉さん達も皆笑顔で、とても感じが良い。しかも、コーヒーがとても美味しいのだ!
カフェのメニューはとてもたくさん。食いしん坊の私としてはチェックチェック。
なになに、クロワッサンサンドイッチにAll Day Breakfast、スープにサラダ、ケーキ類も多数。
飲み物もコーヒー、紅茶にカプチーノ。しかも値段はお手ごろなので、学生にはもってこいだね!
そして12時ちょっと過ぎ、キョロキョロしているとやってきた!やってきたよMr.Stuart Murdochが!
私達を見るや否や微笑みをたたえて手を差し出す彼。‘Hello!'
私はまず、この機会を与えてくれた事にお礼を言った。この時から私の顔は微笑みっぱなし。
そして私はおみやげの日本のウィスキーとチョコレートBOX、ふーちゃんの作ったくまの編みぐるみを渡す。
とっても喜んでくれた!良かった!
夢に見ていた憧れの人を前に、私はかなり舞いあがってしまう。だって笑顔がとても優しいんだもん!
それから私は絶対に言おうと思っていたBowlie W.E.について話す。
私、あのフェスに行きました、凄く楽しかったし素晴らしかったので、今度また是非やってください!
‘そうだね、日本でやれたら良いねえ’え?何て?日本で?
何て事を言ってくれるのだこの人は!本気にするよ!というか、本当のところ
私は彼と喋っているというだけで有頂天で答えなんてどうでも良かった。(笑)
そんなこんなでインタビューは和やかに進み(詳しくはインタビュー内容ページで!)
私達はそれぞれ彼のメッセージ入りサインをゲットし、
(私はギター練習用のファイルに書いてもらう。Keep Practicing!だってさ!もちろん!します!します!)
しかも、スチュワートにおごってもらい(!)彼の車(黒のフォード73’)マックス君で
戻ってきたスティービーと共にCava-Studioへ!信じられる?この状況!
Cava-StudioはKelvingrove Parkの近くにあった。ドアはショッキングブルーでかなり目立ってた。
私はスタジオなんてものに入るのは初めて。しかも初めてにしてB&Sと一緒・・・。凄いねえ。
壁にはここで作られたレコードジャケットがたくさん。B&S,hefner,あとは覚えてないや。(笑)
そしてミキシングルームに通された私達はマネージャーのニールとプロデューサーのトニーを紹介され!
コーヒーをご馳走になりながらさくっと新曲を聴いてしまう。なんてこった!
♪I Love My Car♪キャッチーで爽やかなメロディーにスチュワートの優しい声。うーんB&S!
どうやら夏に出るシングルの一曲目らしい。その名も‘I Love
My Car’マックス君の事かな?
それにどうやら‘Lonliness Of The Middle Distance Runner’も入るみたい。嬉しい!
スチュワートはヘッドフォンをしてミキシング作業をしてる。全部自分でやるんだなあ・・・。感動。
新曲の名前をささっとメモり、しばらくにこにこキョロキョロしていた私達は彼らの作業風景を見ながら
ちょっぴり居心地の悪さを感じる。ここにいても良いのだろうか?邪魔かしら?
そんな私の心を察したのか、ニールがオフィスに行こうと言う。えっ!更にオフィスにまで行けるの?
私達はスチュワートに丁重にお礼を言って、日本で会いましょうと約束をしてスタジオを出た。
B&Sの友達でマネージャーのニール・ロバートソンさんは、とても気の良いお兄さんだった。
実際、私のメールに答えてくれたのも彼を通じてだったし、スタジオでもとても気を配ってくれた。
オフィスに行くバスでも、乗り方が解らない私達のチケットを買ってくたし、沢山話しかけてくれた。大感謝!
GlasgowのバスはLondonとは違ってイスがプラスチックで硬かった。
オフィスはGlasgowの街中にあって、カトリーナ・ハウスさんが居た!綺麗!感激!
ここのコンピュータでB&Sの日記が書かれたり、ここでグッズの発送をしたりしてるんだ!
そしてニールは私達の為にお土産バッグを作ってくれた。
中身はT-shirtにワッペン、ポスターにスコア、ジェントルウェーブスのステッカーにマグカップも!
ちょっと待ってよ、こんなにもらって良いのかなあ?ただのファンなのに?
私はこのご恩を忘れずに、これからもネットで沢山グッズを買おうと思った。
それから皆さんにお礼を言って、私達はオフィスを出る。はーーー。
今まで自分達が置かれていた状況を思って大きなため息をつく。(良い意味でね)
‘私達・・・凄いよね?’緊張が解けて急にお腹の空いた私達は駅のパブでラザニアと
フィッシュ&チップスを食べながら今日のリサーチのまとめをした。
それから私達はClyd River(歌詞にも出てくるGlasgowのクライド川)を散歩して帰った。
そして一晩たって、私達はまたあのカフェに居た。
Grosnover Cafeにまた戻ってきてしまった。ちょっぴりの期待と何かを成し遂げた気持ちを胸に。
お昼のクロワッサンを食べながら、夢見がちで話す私達。
でも解っていたよ、もう現実に戻らないといけないって事はね。
ありがとうBelle&Sebastian、私はとびきり素敵な時間を過ごせたよ!