*LOVE! CINEMA!*
映画って大好き。 考えさせられたり、泣かされたり、笑わせられたり。
なにより、2時間の現実逃避。これが最高。
ここでは見た映画についてのWEEなレポート
をつづってゆきます。
CHECK!
MY FAVOURITES
!

11/4 '04

白いカラス
The Human Stain

(ロバート・ベントン)

アンソニー・ホプキンス
ニコール・キッドマン
エド・ハリス
ウェントワース・ミラー

★★★★☆


ええと。 これもずっと気になっていた作品で、やっと借りました。 アンソニー・
ホプキンスとニコールの恋物語なんてちょっと気持ち悪いなあと思ってましたが、
これはただの恋物語じゃあありやせんよ。 人種差別に根ざした非常に重くて苦しくて
悲しくて、切ないお話なのです。 黒人の両親から生まれた肌の白い少年コールマン
(若い頃をミラー、年老いたのをホプキンス)の葛藤と、生涯最後の恋の話です。
自分の好きな恋人と結婚するために、自分が黒人であることを隠さなければいけなかった
時代、彼は悩みながらも両親を捨て、自らを白人として生きる。 そして年月は過ぎ、
古典の大学教授となった彼は、ある日皮肉にも人種差別的発言をして職を解雇される。
そして最愛の妻も亡くす。何の希望もなくなった彼は、ある日フォーニアという美しい女と
出会う。3つの職を持ち、牧場で暮らす彼女にも、やはり暗い過去があった。
人との接点をなるべく持たないように振舞い、自分にも中身を打ち明けない冷たい彼女に
コールマンは魅かれ、2人は愛し合うようになるのだが・・・。
共に重くて暗い過去を背負う男女の、年齢を超えた愛がここにはあるのだ。
 うーむ。こんな人生もあるんだなあと、つくづく私の恵まれた人生を考えました。
コールマンの青年時代を演じていたウェントワース君はとてもかっこよかった。

11/2 '04

シークレットウィンドウ
Secret Window

(スティーブン・キング 原作
デビッド・コープ 監督)

ジョニー・デップ
ジョン・タトゥーロ
マリア・ベロ

★★★☆☆

はてさて、ジョニー・デップにはまってます。今までもハサミ男になったり
古書収集家になったり、海賊になったり、ジプシーになったりしながら、彼なりの
独特な演技と存在感で私をずうーっと魅了してきましたが、今回は作家です。
恋人と別れ、一人山にこもり執筆中のモート(デップ)。ある日彼の元を1人の男が
訪ねてくる。自らの著書、‘種まきの季節’を盗作したと詰め寄る彼により、モートの
生活は脅かされ、狂い始めていく。 確かにその男の言い分は合っているが
モートには何がなんだかわからない。元彼女や友人をも巻き込んでゆく悪夢は
いったいいつまで続くのか??そしてこの悪夢は誰により仕組まれているのだろうか?
最後には驚くべき結末が!? 繊細でいて型破りな悩める作家をデップが熱演!
 スティーブン・キング原作ということで、やっぱり少しグロくて怖いです。
映画全体を覆う重くて暗い雰囲気を、デップ氏をも飲み込んでいきますが、彼の
存在感はここでも素晴らしい。ボロボロのガウンでも、狂っててもやはりかっこいい!!
途中からなんとなく結末は見えてしまったので、作品的にはあんまり・・ですが
ジョニー・デップファンはマストですな。 シークレットウィンドウとは、彼の森の家にある
小窓です。そこから何が見え、何が隠されているのか・・・。お楽しみに。

9/20 '04

ホワイト・オランダー
White Oleander

(ピーター・コズミンスキー)

ミシェル・ファイファー
アリソン・ローマン
レニー・セルヴィガー
ロビン・ライト・ペン
パトリック・フュジット

★★★★★
(ポールのおかげ!)

ホワイト・オランダーとは、夾竹桃(きょうちくとう)の花のことです。
物語は、強くたくましいアーティストを母親に持った少女の成長ストーリーなんですが、
母親役をミシェル・ファイファー、少女アストリッドをアリソン・ローマン(かわいいの!)
が演じており、他にも私の大好きなレニーや、魅力的な男の子パトリックも出てます。
 その強烈な個性ゆえに、ボーイフレンドを殺害してしまい、刑務所に入ってしまった
母親のために、アストリッドは孤児院へ送られ、その後も3度も里親の元を転々する
という、境遇に陥る。里親が変わるたびにいろいろなことを知り、深く傷つき、
そのたびに母親の元を訪れるが、彼女が癒されることはなかった。
大好きだった里親でさえも、母親のために失い、いつしかアストリッドは悪の道へ・・。
しかし、絵の好きなアストリッドは、孤児院で同じく絵の好きな男の子と出会います。
はい、パトリック・フュジット君演じるポールです!2人の行く末やいかに?!
 物語は全体的に寂しくてやるせないものですが、ポールの存在により
アストリッドも、私たちも救われます。いやあ、いいですよ、彼。アニメ好きな
ぱっとしない、でくの坊風ですが、とーってもいいです。私の好きなタイプ。
彼は、‘あの頃のペニー・レーンは’にでてたそうですねえ。もう一回見なきゃ!
里親役には今をときめくレニー・セルヴィガーやロビン・ライト・ペンがやってます。
 なんか、映画はたくさん見ますけれど、やはり最後の最後に私たちの希望を
与えてくれるのは、やはり愛なのですねー。わかっちゃいながらホロリです。

9/15'04

ヴィレッジ
Village

(M.ナイト・シャマラン)

ホアキン・フェニックス
ブライス・ダラス・ハワード
エイドリアン・ブロディ
ウィリアム・ハート
シガニー・ウィーバー


★★★★★
(むむむ!すばらしい!)
むむむむっ! またもやお気に入り映画を発見いたしました!
今、公開されている謎の映画ヴィレッジ!あのシックスセンスやアンブライカブル
サインなど、奇妙で静かで大ドンデン返しの作風で知られるシャマラン監督の新作!
シックスセンスは、オスメント君の効果も絶大の私の好きなミステリー作品ですが、
アンブライカブル、サインはなんだか意味がわからず不発に終わりましたよね?
しかし、今回はやってくれましたシャマラン監督。 相変わらず静かに静かに進む
謎の多いミステリー(&ホラー)ですが、今回のドンデン返しは素晴らしい。
最初から最後まで画面に釘付けでした。 キャストも豪華ですぜー!
 物語は、とある昔風な森に囲まれた1つの村のお話。皆が皆、自給自足で幸せに
暮らしているが、重大な掟があった。森には決して足を踏み入れてはならない。
そこには怪物が住んでおり、彼らと村人たちは共に互いの土地には入らないという
約束をしているのだ。村人の色は黄色、彼らの色は赤ということで、この村には
赤いものを置くことすら許されてはいない。森に入ったものは必ず襲われるのだが、
約束事を守ってさえいれば、平和に生きていけるのだ。
村人ルシアスは、恋人の目の病気を治すために、森を越えて街に薬を買いに行きたい
と村主に頼むところから、ミステリーははじまる。そして事態は思わぬ方向へ・・・。
 なんとも、キャストは豪華。ルシアス役にホアキン・フェニックス(シャマランお気に)
目の病気のかわいい女の子にブライス・ダラス・ハワード(ロン・ハワードの実娘)
親の世代にウィリアム・ハート、シガニー・ウィーバー、そして!
あの戦場のピアニストのエイドリアン・ブロディが知能障害の青年ノア役である。
この、ノアがとても重要なキーをにぎっているので、お楽しみに。
森に住む赤い怪物や音楽や視的効果により、ドキドキハラハラさせられっぱなし!
怖いんだけれど、それより何よりこの村には謎が多すぎる!
その謎が静かに解き明かされてゆき、私たちはシャマランワールドに入り込むのだ。
 ほんと、期待してなかったのに面白かった! そして、シャマラン監督自身も
かるーく出演しているので、よく目を凝らして見てくださいねえ!
あー、最近の新作映画のなかでは一番だと私は思いましたよっ! 見て!見て!

9/12 '04

ドッグヴィル
Dogville

(ラース・フォントリアー)

ニコール・キッドマン
ポール・ベタニー
クロエ・セヴィニー

★★★★☆
まあまあ、なんという作品だこりゃ! 公開された当初から話題になってたこの作品。
あの鬼才、ラース・フォントリアー監督だもんね。ダンサーインザダークのね。
この映画のすごいところ、それは最初から最後まで場面が1つだというところ。
ドッグヴィル(dog village わんこの村)という名の小さな小さな町のセットだけで
物語が始まり、終わるのだ。セットというのも名ばかりで、床には家や道路が
あるという設定の下に線を引いただけ、というのがまたおかしい。というか狂ってる。
まず、私たちは、このドッグヴィルに慣れなくてはいけない。まずは私たちが
これを受け入れて、世界に入る努力をしなくては・・・。
住民は15人ほど、そして1匹の犬。 保守的で、純粋そうな住民の下に、ある日
1人の美しい女性が警察から追われて逃げ込んでくる。よそ者を街に入れたことの
ない住民たちは、2週間の猶予を与えて、彼女を見定める。そして彼女は住み着く。
のだが、人間の奥底に潜む、さまざまな悪の感情が彼女を襲い始める。
そして、現実離れしたこの街に現実が訪れ、予期せぬクライマックスへ!
全てはやけに落ち着きはらった男性のナレーションにより進行され、終わる。
場面も一向に変わらないし、登場人物も15人ほど、全ては彼らの心の動きの
描写なので、だめな方は拒否反応を起こしてすぐに寝てしまうかもしれない。
しかし、私は最後まで飽きることなく見られました。面白かった。
特筆すべきはそのキャストの豪華さよ!まず、美しいニコール、そして端正なお顔
に独特の表情を持ち合わせるポール・ベタニー(何気に大好き)、そしてクロエ
(なんだ、けっこうぽっちゃりさんね)。じいさんばあさんも有名な役者らしい。
そう!もう1人、名前はわかんないんだけど個性的なお顔のあの有名脇役女優!
教会を守る女性役のあのひと、私は好きなんですよねえー。
(メンインブラック、ダンサーインザダーク、交渉人などで活躍!)
なにはともあれ、人間の嫌な部分を見せ付けられるし、なんか狂ってるけど、
面白かった。私を飽きさせなかったのが一番の証拠だね。
9/8 '04

ヴァン・ヘルシング

Van Helsing

(スティーブン・ソマーズ)

ヒュー・ジャックマン
ケイト・ベッキンセール
デヴィッド・ウェンハム


★★★★☆
(新たなヒーローに乾杯!)
ヴァン・ヘルシング!とは19世紀に活躍した凄腕モンスター退治人の名!
(もちろんフィクションですが)ローマ、バチカンの秘密組織よりモンスター
退治を依頼されている彼の今回の使命は、トランシルヴァニアで世界征服
をたくらむ(笑)ドラキュラ伯爵を倒し、彼らと何代もの家系にわたり戦って
いるヴァレリス家の最後の生き残り、王女アナ(ベッキンセール)を救うこと。
大昔のはずなのに、高速回転するハイテク手裏剣や彼の子分カール
(ウェンハムはなんとロードオブザリングのファラミア!)が発明した
すごい輝きを放つ玉、ハイテクボーガンなどの飛び道具を駆使して、
インディー・ジョーンズ並みに戦います!モンスターは、すごい強い巨人
(ハイド氏)や、狼男、ドラキュラ、フランケンシュタインなどが登場しますが
どれも人間からモンスターになってしまったために、死ぬ前に泣きが
入ります。なんともせつなく、しかし笑えます。
そのモンスターも今のハイテク技術を全て駆使して作られてるので、
すごい迫力!それがまたいきなりガオーーッ!と出てくるのでびっくり!
ええと、ヘルシング(ヒュー)さんは、自分の過去を全て忘れているという
秘密もあり、影があってセクシーであります。声も素敵ですゥ!
目玉はドラキュラの花嫁たち!(3人居ます)みんなとっても美しいのに
怒るとあごが外れてガオーっとなったり、白いこうもりみたいのに変身して
すごい速さで飛び、人々を襲います。おっそろしいです。
でも、ヴァン・ヘルシングはとーっても強いので、彼に全てを任せましょう!
基本的に、古いヨーロッパやオバケ伝説は好きなので楽しめました!
また1人、映画界に新たなヒーローが加わりましたね!第2作にも期待!
-HOME- -LONDON- -B&S- -MUSIC- -SWEETS- -MIWAKU- -BBS- -MAIL-
映画、監督、俳優名、評価 ストーリー
お気に入りの映画たち
過去ログ