概 要 |
光合成に使われるのは主に青色と赤色の光であるが、光の色によって植物体内の硝酸性窒素量に変化があるのではないかと考えシクラメンを材料として、本実験を行った。また、シクラメンは生育時期により植物体内の硝酸性窒素量が変化することが知られているため、本校のシクラメン内で実際にどのように変化するのかを時期を変えて調査した。光量子計で栽培ハウスや実験室でシクラメンに届いている光の波長と光の量である光量子束密度を測定し、目に見える光の量と色の違いを知ることができた。実験からは、生育段階によりシクラメン体内の硝酸性窒素量の変化を確認できた。また、光の色の違いによって植物体内の硝酸性窒素量が変化する傾向があり、植物の生育段階に合わせて光を照射していけば開花時期や生育調整に応用できるのではないかと考えた。他の植物でも検討する必要があり、現在はシネラリアで調査をしている。 |