*Belle&Sebastian Singles *
*Dog On Wheels*

1) Dog On wheels
2) The State I Am In
3) String Bean Jean
4) Belle&Sebastian

1998年の5月に出たサマーシングルの第1弾。
シングルごとにそのストーリー性、世界が
あるので、アルバムとはまた違った魅力があります。 

Dog On Wheels

ジッポの火を付けるようなカチッという音から始まる
この曲は、
ベルセバ魂がすごく伝わってくる代表的な曲。
ぼんやりとしたエコーのもと、スチュワートの
なよっぽい声と、ミックの物悲しいトランペットが
かもし出すその世界はたまりません。
‘車輪付きの犬のぬいぐるみ’に悩みを話す男の子の話。PVもかなりよいです。

The State I Am In

通称
‘白’のTigermilkに入っている曲のデモ版。

String Bean Jean

なぜかタフなエレキのリフがイントロで、これを聞くと
私はオフスプリングの曲を思い出してしまい、
すごく笑えます。ほんと似てるのよ!
豆のさやみたいなほそっこい女の子の話。
夏は寝袋で過ごすの、ジーンズのインチは7、
とっても細いの。

Belle&Sebastian

おおーっと、なんとこれは
自らのバンド名を冠した名曲。 歌詞内容
極力アコースティックに抑えたシンプルな音
なんだけれど、フルートの間奏やちょっとしたリフが
とてもかわいらしく、まるでポカポカした縁側にいる
感覚になれる。歌詞はそのまま、ベルとセバスチャンが
でてくるんだけど、ベルはかわいくて、皆のアイドル
なんだ。でもセバスチャンはいつもだめ、くだらないことで
悩んでばかりいるし、雨の日には車をぶつけちゃう。
そんなセバスチャンに優しく問いかける。
‘ねえ、セバスチャン、悩みなんてお家に
おいてきちゃえよ!1人で考えないで、友達の
言うことも聞いたらいいんだよ!’って

コピったこともある。大好きな曲。

                           

*Lazy Line-Painter Jane*

1) Lazy Line-Painter jane
2) You Made Me Forget My Dreams
3) Photo Jenny
4) Century Of Elvis


これは98年の7月に出たサマーシングル第2弾。
ピンクのジャケットの中で女の子が窓の外を見てる、
素敵なジャケットのシングル。怠け者ジェーンの1日を描く。 歌詞内容

Lazy Line Painter Jane
表題曲。怠け者ジェーンは毎日願ってる。  
いつかこの町を抜け出して素敵な子と出会えますように!
毎日毎日同じことの繰り返しなんてもういや!
ようし、朝一のバスでここを抜け出そう!
これについてるショートストーリーも最高!

ここでフューチャリングされている少しハスキーボイスな
ガールズボーカリストは
モニカ・クイーン
PVでもかわいいお洋服着て熱唱してます。
シンプルなコードなんだけれど、クリスのキーボード、
ハンドクラッピング、ベースライン、ギターリフなどが際立ち、
なにしろモニカ、スチュワート、スティービーの交互の
ボーカルが楽しい。最後はモニカとスチュがデュエットしながら
曲も盛り上がっていき、最高潮に達する。
そう、レイジージェーンがいつまでも走っていくように・・・。

そう、この歌、大好きでいっつもCDと一緒に歌ってたの、
モニカになりきってさ。そしたら2001年の来日で夢が実現
しちゃったんだ。ベルセバと一緒にステージで歌えたの!
ほんと、
最高だった。スチュワートとのハモリ!
思い出いっぱいの大好きな曲。

You Made Me Forget My Dreams
ほぅーっ。 これはまず、曲の始まる前のスチュワートの
息遣い
これにやられちゃうね。 ピアノと控えめなエレキがつむぎだす
なんとも美しい曲。でも、最後はなんだかサイレンみたくなります。
君は僕の夢を忘れさせてくれる。 ちょっと意味わかんない。

Photo Jenny
わーい!フォトジェニーだ!
相変わらずのぼんやりエコー、初夏のまどろみの中。
スチュワートの優しい声で歌われるのはこんなこと。
‘僕は頭がこんがらがってる、服もまだ着てないし、どうしよう!’
‘友達は皆ホリデイを楽しんでどっかに行っちゃったよ、ドラッグ
なんて僕いらないよ、ほしいのはジェニーの写真だけ。どうやったら
彼女はポーズをとってくれるかな?’‘そして僕は頭の中でフィルム
を撮る、もちろん、スターはジェニー!’
ベルとのハモリがかわいい、ノリノリの曲。  歌詞内容

Century Of Elvis
次のシングルに入ってるCentury Of fakersの語りバージョン。
もちろん語りはベースのスユワート・デイヴィッド。
*3..6..9..Seconds Of Light*

1) A Century Of fakers
2) Le pastie De La Bourgeoisie
3) Beautiful
4) Put The Book Back On The Shelf

1998年サマーシングルの締めは、10月に出たこのシングル。
1)から3)まで、私の大好きな曲なので、このシングルは
個人的トップ! ジャケットも昔の写真を引き伸ばした
真っ白なものでとてもインパクトがある。ちなみに、この右の
男の子は、古きよき時代の
スチュワート・マードックさんです。

A Century Of fakers
センチュリーオブフェイカーズ。
なんてよい響きなんだろう。  歌詞内容
意味は多分 偽善者たちの世紀、という感じだと思う。
忙しいフリばかりしてる人、本を読むフリをしてる人、
世間に背を向けることをファッショナブルにした人、
全ての偽善者へ捧げる曲。 そういう私たちも偽善者なわけで、
たくさんのアイロニーを美しい旋律で歌い上げる。
ピコピコしたキーボード、ストリングスに、コーラス、
どれをとってもベルセバ道まっしぐら。
これも素晴らしい、
ベルセバ第1期の代表曲

Le Pastie De La Bourgeoisie
フランス語のタイトルが付いたどこか怪しげで懐かしい曲。
バンド名のBelle&Sebastianも、フランスの物語から取った
だけに、
フランス語への憧れは強いようだ。
でも、歌ってるのは英語ですよ。
ケルアックや、ライ麦畑でつかまえて!も出てきます。
これも頭のこんがらがった青少年のお話。

とりあえず、この曲の世界、最初に聞いたときはすごい
びびったけど、すごくはまります。クリスのキーボードが冴える!

Beautiful
おーーーー・・・。出ました、ビューティフル。
スチュワートのアコギ弾き語りで静かに静かに始まるこの曲は、
病気でずうっとベッドに横たわってるるリサのお話。
彼女は見てる、朝が緑色から金色に変わっていくところを。
でも彼女は失明する運命にあって、でも何か希望を求めてる。

曲の途中から入るキー、ストリングス、トランペット、
ベルのハーモニーがすべて上手く重なって、
本当に美しい
この曲のタイトルとおりの世界になっている。
これもコピったことあるよ。大好き。  歌詞内容

Put The Book Back On The Shelf
♪Sebastian,you're in a mess..♪
ここにもこんがらがったセバスチャンが出てくるんだ。
最後は皆に問いかけてるの、あなたはそれで幸せなの?
このままで幸せなの?本なんて、棚に戻そうよ!っていう歌。
傷つきやすい文学少年少女に捧げられた歌。
ミックのこれまた物悲しいトランペットが美しい。
この後にも、Songs For Childrenという隠しトラックあり。

ベルセバ第1期の世界丸出しの物悲しいシングルなんだけど、
これが
彼らの世界で、誰にも壊すことはできない


*This Is Just A
Modern Rock Song*

1)This Is Just A Modern Rock Song
2) I Know Where The Summer Goes
3) The Gate
4) Slow Graffti


このシングルは、‘緑’の後、リリースされた一枚。
業界や世間を皮肉った、たった3コードのシンプルで美しい曲。
‘これはただのモダンロックソング’と言い切るベルセバ。
すごい。根はパンクス。
どこをどう聞いても、モダンロックソングには聞こえないけれど、
こんな僕らでもブリットアウォードをとったんだ!
という自信が伺える。 気がする。

This Is Just A Modern Rock Song
なんとまあ、この1曲、コードはE,C,Gのみです!
まあ、ベルセバにはこういう曲がけっこうあるのだけど、
このモダンロックソングはその代表。
そして、
7分を越す長編曲でもあります。
単調なんだけれど、そこはベルセバ、
いろんな楽器を登場させ、最後はまるでオーケストラのごとく
盛り上がりを見せ、スチュワートのか細い声で終わらせます。
そして歌詞にはこうあります。
'スティービーはエネルギー全開、リチャードは
ロックンロールに夢中、スチュワートは家の中
でじっとしてて、それを罪だと感じてる。 '
そして最後、‘カウント3.4.で終わりにしよう、
歌はいつかは終わらなきゃいけないから・・・’

I Know Where The Summer Goes
ゆったりと流れるキーボードに乗せて歌われるのは
夏の行き先について。スチュの裏声が
堪能できるきれいな歌。夏を惜しむBGMにぴったり。

The Gate
イゾベルさんの登場です。
珍しい2拍子な曲調に彼女独特のウィスパーボイスが
冴えるとてもかわいらしい曲。とってもWEEだわ!、
これもぽかぽかと日のあたる暖かい場所に
連れて行ってくれるかんじ。
There's gonna be a better songs to sing'
のところが特にかわいい。なにげにスチュワートと
ハモルところもいいねえー。
最後はスチールドラムとミックのトランペットが最高!

Slow Graffiti
スチュワートのピアノマジックが炸裂です!
スロウグラフィティ→くだらない落書き、
確かDog On WheelsのPVでスチュワートが
壁にLe Pastie De La Bourgeoisieと
スプレー缶で書く場面があったなあ。
そんなことを思い出しながら聞いちゃう。

このメロディ、
実はテネシーワルツというアメリカの民謡(?)
にそっくりなので、実はパクリ?という噂。
でもそこはちゃんとベルセバワールドに仕立てております。
ライブでもよくやるので、きっとスチュワートの
お気に入りに違いない。